日本の新幹線をはじめフランスのTGVなど各国での高速鉄道建設はそれぞれ延長を増加させている。しかしアメリカでは建設の計画はあってもなかなか実現にまで至っていない。The Transport Politicは、そうした状況について「国家的な失敗 アメリカは計画するだけ、他国は実際に建設する」という内容を発信している。
http://www.thetransportpolitic.com/2017/07/01/a-generational-failure-as-the-u-s-fantasizes-the-rest-of-the-world-builds-a-new-transport-system/
はじめにフランスのTGV新線について紹介している。郊外部を320km/hで走行する2路線、一つはパリとボルドーを結ぶ延長302km、もう一つはパリとフランス西部を結ぶ延長182kmの路線である。これらはアメリカでいうと、たとえばワシントンDCとシャーロットを2時間超で、あるいはダラスとサン・マルコスを1時間半以内で結ぶのと同等だが、現実のアムトラックでは、それぞれ8時間半超、7時間半超である。
過去30年間で20か国以上が少なくとも240km/h以上の高速鉄道を合計数千マイルも建設してきたが、アメリカは全くの例外である。たとえば、1976年以降フランス、ドイツ、スペインの各国は、政治経済的な変化の下で大規模な高速鉄道網を建設してきているし、日本は1964年に建設を開始している。特に近年では中国の伸びが著しい。次のグラフを参照してほしい。
アメリカでは大統領選の結果もあり、交通面だけではなく気候変動や健康管理の面からも高速鉄道を推進する状況に至っていない。しかし、フロリダのブライトライン、カリフォルニアのHSR(高速鉄道)など一部に芽が出始めてもいる。
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