2017年7月5日水曜日

マドリードの交通結節点

マドリードの交通結節点

マドリードにおける交通システムの中核はメトロとそれを補完するバスネットワークである。公共交通の質を向上させるためには、乗り換えを極力単純にする必要がある。そのためにマドリード交通結節点計画(Madrid Interchange Plan)が策定され、1990年代の半ばにスタートした。その計画は5か所の主要交通結節点からなり、それぞれメトロ環状線と都市圏バス路線ターミナルが交差する箇所に位置していた。

これらの交通結節点はマドリード市域をカバーする放射状バス路線のターミナルであり、各種交通機関相互の乗り換え時間を減少させるように、かつ交通サービスの質を改善させるように設計された。各種交通機関には、公共的、私的を問わず、自転車歩行者などの非動力的手段を含むすべての交通手段が包含されている。



このプロジェクトは、インフラの建設と管理に関する30年間のコンセッションで具体化され、担当した民間企業は各交通結節点におけるバス乗降客から料金徴収することによって投資を回収する。このプロジェクト成功のカギは、すべての利害関係者間の協力であった。利害関係者にはマドリード市議会、マドリード市交通局、その他の交通事業者が含まれる。

整備された3か所の交通結節点は、乗り換え時間減少、交通サービスの質の向上といった主要な目的を実現しており、残る2か所についてもより狭い区域でも交通統合の実をあげるように継続整備中である。

Madrid Public Transport Interchanges(Spain)
http://19343a27nxyv1ifure2nq0aw.wpengine.netdna-cdn.com/wp-content/uploads/sites/4/2014/07/WP5-Madrid-Transport-Interchanges.pdf

Madrid, a world reference
http://www.crtm.es/media/157716/wreference-2013nov-web.pdf

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